クンビアとは

クンビアは、トロピカルな雰囲気があり、民族音楽っぽさのある音楽です。パーカッションがよく使われます。ズンバ創始者ベト・ペレスの故郷である南米コロンビアで生まれました。

黒人奴隷の文化

アフリカから奴隷として連れてこられた黒人たちの文化と、南米大陸に入植したスペイン人らの西洋文化が融合した「クレオール」の音楽の代表格の一つとされています。

片方の足をひきずるように踊る動きが多いですが、これは、奴隷が鎖(チェーン)でつながれていたときの姿を想定しています。また、ロウソクを持って移動するようなしぐさや、サトウキビを刈るときの動きがあったりと、南米の熱帯地方の人たちの生活を連想させるムーブが多いです。

ビートは「強・弱」の繰り返し

クンビアは、「強い」「弱い」を繰り返すというビートになります。「強→弱→強→弱→強→弱→強→弱」の8拍子です。

みんなで踊る

クンビアは、民族のお祭りや儀式にみんなで踊ることが多いようです。輪になって踊ったりすることもあるとか。クンビアをしながら男性が女性にプロポーズすることもあるそうです。

クンビアステップの特徴

クンビアのダンスのステップには、次のような特徴があります。

・足を重たそうに動かす

・骨盤(腰)を回しながら動く

・民族ダンスっぽく踊る

ズンバのクンビアの曲のダンス動画

ズンバのクンビアの曲の中で、代表的なものを紹介します。コリオ付きの動画(Youtube)です。

タ・ゴサンド(2017年)→

ピンタ・ミ・コラソン(2016年)→

クンビア・アンセム(2015年)→

ズンバのクンビアの基本ステップ(コアステップ)

サルサやレゲトンなどのラテンダンスは日本でもそこそこメジャーです。また、「リトモス」などの他のダンスフィットネスでも盛んに採用されています。しかし、クンビアを本格的に取り入れたフィットネスは、ズンバだけではないでしょうか。

クンビアは、独特の動きが多いため、ズンバ初心者の人は、最初戸惑いがあるかも知れません。しかし、同じパターンの動きを繰り返すことが多く、しかも、曲のテンポはそれほど速くないので、慣れれば簡単だと思います。

1つ目「ツーステップ」

クンビアのツーステップは、右足を前に出します。その後ろに左足を縦にそろえます。その状態で、足踏みします。左足は、常にかかとを上げた状態です。かかとは地面につけません。

骨盤(腰)は反時計回りにまわします。(左足を前に出す場合は、時計回り)

動画

応用編

・前後移動
前に移動しながら、その後、後ろに移動しながら行います。後ろに移動するときも、後ろの足のかかとは上げたままです。後ろの足のひざを上げます。(前の足を上げるのは、ヒップホップバージョンという別の応用編になる)

2つ目「ワンレッグ前後」

クンビアの「ワンレッグ前後(片足前後」では、左を軸足にして、右足を前に出してステップ。左足を後ろに引いてステップをします。

着地する右足は、足の裏全体をペタリと付けます。(以前は、かかとから着地していたそうですが、股関節のケガを防止するため、足全体を床に着ける方法に変えたそうです)

動画

応用編

・ドレスアーム
スカートを広げるようにして踊ります。

・ベトスタイル
胸をシェイクするとともに、肩を左右交互にアップダウンします。

3つ目「スリーピー・レッグ」

片方の足を引きずるようにして、横に移動します。(右に移動するときは、左足を引きずるようにします)

動画

応用編

・キャンドルスティック
右手でロウソクを持つようにしながら、移動します。

・回転
移動した後、一回転する。このとき、通常は内側から回ります。足の位置関係は、横移動のときと同じにします(すなわち、右移動のときは、右足を前にしたまま)

4つ目「マチェテ」(砂糖キビの原型)

マチェテ(マチャテ)とは、片方の足を軸足にして、反対の足を前に出し、後ろに出す動きです。

基本形では、両手は腰。砂糖キビを刈るような手を付けるのは、「シュガーケーン(サトウキビ)」という応用編です。

動画

応用編

・シュガーケーン(サトウキビ)
サトウキビを刈るようにして、手を動かします。